シリーズ特徴
Raspberry Pi搭載
BHシリーズはRaspberry Piの基本スペック及びI/Oに準拠。
OSもRaspbianベースなので、Raspberry Piで動かしていたプログラムがそのまま動きます。
電源強化
Raspberry Pi®は電源が不安定であり、さらにマイクロUSBポートは内部抵抗が高く本来は電源供給に適していません。
BHシリーズは内部にレギュレータを持ち、独自電源回路かRaspberry Piピンヘッダ経由で5Vを安定供給。
電源に不安があったRaspberry Piも、より安定した動作が可能になりました。
内部抵抗が高いMicroUSBポートは電源供給に使用しません
多方面からの安定性強化
ノイズ対策
Raspberry PiのGPIOポートには数百mVのノイズが乗っており、人間が手で触れても誤動作を起こす場合があります。
BHシリーズでは金属ケースやグランド処理などで、これらの問題を大幅に改善。
ノイズレベルも数十mVにまで抑えこんでいます。
WDT(ウォッチドッグタイマー)有効化
BHシリーズは、Raspberry PiのSoCに搭載されたWDTを有効にし、万が一CPUが暴走した場合でも、ハードウェア的にCPUをリブートさせます。
そのためシステムが現場でハングアップしたままになる可能性を非常に低く抑えています。
熱暴走対策
CPUからケースへ放熱処理をしているため熱暴走の心配がありません。
サージ・静電気耐性強化
金属筺体によるケーシング、グランド処理などを適切に行うことにより、雷サージ、静電気耐性がフィールド機器並みに強化されています。
BH2 / BH3
突然の電源断に耐えるコンデンサ型UPS搭載
RaspberryPiはLinuxベースのOSのため、正常なシャットダウンプロセスを実行しないと、OSのクラッシュやSDカードの破壊を招く恐れがあります。BHシリーズは、大容量のコンデンサを使用し、シャットダウンに必要な電気量を起動とともに急速充電。電源断からおよそ30秒間の動作を可能にしました。
外部電源のダウンを割込信号としてGPIOで検出し、安全なシャットダウンを実行します。
ブレーカー連動で他の機器とまとめて電源を切られる所でもご利用いただけます。
実用に必須なプラスα
BH2/BH3 仕様詳細
BH3-FA / BH3plus-FA
DC12~24V対応
BH3-FAでは、DC12V~24V、Max 3A (ご使用状況によります)をサポートすることにより安定した動作を実現しました。推奨電源は、端子台入力(24W) 12V(2A) ~ 36V(0.6A)/ ACアダプタ入力(24W) 12V(2A) ~ 15V(1.5A。DCジャックの耐圧による制限)です。
高精度RTC搭載
BH3-FAは、温度補償発信器を内蔵した高精度RTCで月差8秒未満、NTPとRTCを自動選択、常に精度の高い時刻で動作します。
万全の放熱対策 -10~55℃環境での動作保証
Raspberry Pi®は、単体ではそれほど放熱が問題になることはありませんが、FA用途を考慮した場合はゼロとは言えません。BH3-FAでは、冷却性の高いアルミ筐体に加え、インテリジェントな冷却ファンを装着して熱を逃すことにより、一層の安定化を図っています。また、恒温槽による温度動作試験を行い、-10度~55度の動作を保証しています。
SDカードの耐久性強化
高い耐久性を持つmicroSDとNANDフラッシュメモリ向けに最適化されたF2FSファイルシステムを採用することにより、壊れにくいSDカードを実現しました。
DINレール対応
平置きはもとより、DINレールに対応しており制御盤などに取り付けが容易です。
絶縁処理
アルマイトによる絶縁処理を行うことでショートしない仕様です。
BH3-FA/BH3plus-FA 仕様詳細